占いとの出会い・活動の原点

「占い」との出会いは何ですか？

幼い頃、祖母の引き出しにしまわれていた一冊の古い占い本が、私と占いの最初の出会いでした。

何気なく開いたページに書かれていた言葉が、その時の悩みと不思議なほど重なり、胸に静かに残ったのを覚えています。それ以来、人の心や運命の流れに耳を澄ますようになり、占いは「当てるもの」ではなく「自分を見つめ直すきっかけ」だと感じるようになりました。迷った時、立ち止まった時に、そっと背中を押してくれる存在。それが私にとっての占いです。

プロとして活動を始めたきっかけは？

占いを学び続けるうちに、身近な人から相談を受ける機会が増えていきました。

結果を伝えた後に「気持ちが楽になった」「前に進めそう」と言われたことが、心に強く残っています。その言葉は、技術以上に大切な何かが届いた証のように感じられました。やがて、占いは趣味や学びの対象ではなく、人の人生に寄り添う仕事なのだと実感するようになります。責任の重さと同時に、覚悟も生まれました。迷いや不安を抱えた方が、自分の足で一歩を踏み出すための灯りになりたい。その想いが、プロとして歩み出す決意につながりました。

鑑定スタイルや姿勢

使用する占術や鑑定の流れを教えてください。

主にタロットと生年月日を用いた占術を組み合わせ、その方の状況や心の状態を丁寧に読み解いていきます。鑑定のはじめには、現在のお悩みやご希望を簡単に伺い、テーマを明確にします。その後、カードを展開し、今置かれている状況や流れ、選択肢の意味をお伝えします。結果は一方的に断定せず、受け取り方や活かし方を大切にしています。

鑑定の最後には、日常で意識できる行動や心の持ち方をお伝えし、相談者様がご自身で前に進めるよう寄り添う鑑定を心がけています。

鑑定中に心がけていることは何ですか？

鑑定中に最も大切にしているのは、安心して本音を話していただける空気をつくることです。どのようなお悩みでも否定せず、評価せず、まずはそのお気持ちを受け止める姿勢を心がけています。結果を伝える際も、恐れや不安を煽るのではなく、今の状況をどう受け止め、どう活かせるかに重きを置いています。占いは答えを押し付けるものではなく、選択肢を照らすものだと考えています。

相談者様が自分の気持ちを整理し、自分らしい判断ができるよう、言葉一つひとつに誠実さと配慮を込めています。

占い師になって気づいたことはありますか？

占い師として多くの方と向き合う中で気づいたのは、悩みの内容は違っても、誰もが不安や迷いを抱えながら懸命に生きているということでした。

占いの答えそのものよりも、「話を聞いてもらえた」「理解してもらえた」と感じた瞬間に、表情が和らぐ方が多いのです。その姿を見て、占いは未来を断定するものではなく、心を整える時間なのだと実感しました。また、人の強さや優しさは、自分では気づきにくい場所にあることも学びました。その可能性を映し出す役割こそが、占い師の大切な務めだと感じています。

やりがい・エピソード

活動していて「よかった」と感じる瞬間は？

鑑定を終えたあとに、「話せてよかった」「少し前向きになれました」と穏やかな声で伝えていただける瞬間に、この仕事を続けてきてよかったと感じます。

悩みの渦中では見えなかった選択肢に気づき、ご自身の力で答えを見つけていく姿に立ち会えることは、何よりの喜びです。占いがきっかけとなり、日常の中で小さな変化が生まれたと後日聞かせていただくこともあります。その一歩一歩に寄り添えたと感じられる瞬間が、活動を続ける原動力になっています。

鑑定業で嬉しかったエピソードはありますか？

ある方が、長い間誰にも言えずに抱えていた悩みを、鑑定の中で初めて打ち明けてくださいました。

言葉を選びながら話すその姿がとても印象に残っています。鑑定後しばらくして、「あの時間がきっかけで、自分の気持ちを大切にしようと思えました」とご連絡をいただきました。占いの結果以上に、その方がご自身の心に向き合う一歩を踏み出せたことが何より嬉しく、静かに胸が温かくなった出来事です。

人柄・日常

ご自身の性格をどのように表現されますか？

自分の性格を一言で表すなら、穏やかさと現実感のバランスを大切にするタイプだと思います。

人の話を聞くことが好きで、感情の奥にある本音や迷いに自然と意識が向きます。一方で、気持ちだけに流されず、日常に落とし込める視点を持つことも心がけています。静かに寄り添いながら、必要な場面では率直な言葉も伝える。派手さはありませんが、安心感と誠実さを積み重ねていく性格だと感じています。

最近のマイブーム（趣味など）は？

最近のマイブームは、朝の静かな時間にゆっくりお茶を淹れることです。

香りや温度の変化を感じながら過ごすひとときは、気持ちを整える大切な習慣になっています。その日の気分に合わせて茶葉を選び、何も考えずに湯気を眺める時間が、自然と心を落ち着かせてくれます。また、短い散歩で季節の移ろいを感じるのも楽しみのひとつです。小さな楽しみを丁寧に味わうことが、日々の鑑定にも良い影響を与えていると感じています。

ご自身のリフレッシュ方法は？

私のリフレッシュ方法は、意識的に「何もしない時間」をつくることです。

情報や言葉から少し距離を置き、静かな音楽を流しながら深呼吸をします。頭の中が空っぽになる感覚を大切にすると、不思議と気持ちが整っていきます。また、自然のある場所を歩き、空や木々の色を眺めることも欠かせません。外の空気に触れることで、自分の感覚が戻ってくるのを感じます。心をゆるめる時間があるからこそ、鑑定では落ち着いて人と向き合えるのだと思っています。

大切にしていること・将来

座右の銘や好きな言葉は？

好きな言葉は「今できる一歩を大切にする」です。

先のことを考えすぎて不安になるよりも、今の自分が選べる小さな行動に目を向けることで、気持ちは自然と前を向くと感じています。占いでも、未来を断定するより「今どう在るか」を見つめることを大切にしています。この言葉は、迷ったときや立ち止まりそうなときに、静かに背中を押してくれる存在です。大きな変化は、小さな一歩の積み重ねから生まれる。そんな思いを込めて、日々心に留めています。

これからの夢はありますか？

これからの夢は、占いをもっと身近で安心できる存在として届けていくことです。

悩みを抱えたときに、特別な覚悟をしなくても相談できる場所でありたいと考えています。一人ひとりの状況や価値観を尊重し、その人らしい選択を支えられる鑑定を続けていくことが目標です。また、占いを通じて自分自身と向き合う時間の大切さが広がっていけば嬉しく思います。静かでも確かな灯りとして、長く寄り添える占い師であり続けたいと願っています。

鑑定を受ける方へメッセージをお願いします。

このページをご覧いただき、ありがとうございます。

鑑定は、答えをもらうための時間ではなく、ご自身の気持ちや状況を整理するための時間だと考えています。うまく言葉にできなくても構いません。今感じていることを、そのままお話しください。占いの結果は、未来を縛るものではなく、選択肢を広げるためのヒントです。迷いや不安の中にいるとき、少し心が軽くなるような時間をお届けできればと思っています。あなたがご自身の歩幅で前に進むためのお手伝いができれば幸いです。